いろいろな心不全の治療法

 

いろいろな心不全の治療法

CRT心臓再同期療法の効果

心臓再同期療法(CRT)は、世界中で行われている治療法です
  • 心臓再同期療法は世界中で行われており、その安全性と有効性が証明されています。
  • 治療を受けた患者さんの約7割の方に有効でした。

[出典]
MIRACLE試験: Cardiac Resynchronization in Chronic Heart Failure
Braham W, et al. N Engl J Med, Vol. 346, No. 24 June 13,2002

MIRACLE試験データ

以下は海外で行われた心臓再同期療法の臨床試験(MIRACLE試験)の結果です。これ以外にも、多くの臨床試験で心臓再同期療法の効果が認められています。

心臓再同期療法により、心機能が改善しました

心臓再同期療法を行った人の集団(228人)は、治療を受けなかった人の集団(225人)に比べて、心不全の重症度をあらわす「NYHAの心機能分類」で改善がみられました。

NYHAの心機能分類の改善

心臓再同期療法により生活の質(QOL)が向上しました

心不全であることにより、患者さんがしたいと望んでいることや好ましいと感じている気分がどのように損なわれているかについての質問に答えてもらい、スコア化しました。心臓再同期療法を受けた人では術後1ヵ月で良好な改善効果がみられ、その効果は6ヵ月間持続していました。

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の改善

心臓再同期療法により、心不全の悪化による入院日数が減りました

心臓再同期療法を行った18人の総入院日数は、治療を受けなかった34人の総入院日数と比べて280日(77%)短縮しました。

心不全による総入院日数

[出典]
MIRACLE :Multicenter InSync Randomized Clinical Evaluation
Abraham WT et al. for the MIRACLE study group. Cardiac resynchronization in chronic heart failure. N Engl J Med 2002; 346: 1845-53

CARE-HF Extensionデータ

以下は同じく海外で行われた心臓再同期療法の臨床試験(CARE-HF Extension)の結果です。

心臓再同期療法により心不全患者さんの生命予後が改善しました

心臓再同期療法を行った人の集団(409人)は、治療を受けなかった人の集団(404人)と比べて、治療後の経過が優れていることが示されました。

生命予後改善

[出典]
Cleland JG, et al. European Heart Journal 2006; 27:1928-32

SCD-HeFT データ

以下は海外で行われたICD治療の臨床試験(SCD-HeFT)の結果です。

心不全患者さんへのICD治療の効果が示されました

ICD治療を行った人の集団(829人)は、治療を受けなかった人の集団(対照群:847人)と比べて、死亡率が23%低下しました。

死亡率低下

[ 出典 ]
Bardy GH, et al. N Engl J Med 2005; 352: 225-37

今すぐ心不全チェック
掲載記事

  • 薬物療法と非薬物療法の重要性について
  • 薬物療法について
薬物療法と非薬物療法の重要性について薬物療法について

 

ページトップ