心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションとは

運動療法を中心とした、生活習慣改善の総合的なプログラムです。心筋梗塞や狭心症、心臓手術後はもとより、大動脈解離や閉塞性動脈硬化症、さらには最近増えている慢性心不全の患者さんの生活の質(QOL)や生命予後をも改善させることが知られています。 例えば、心筋梗塞後に心臓リハビリテーションを実施すると、実施しなかった場合と比較して、心臓や脳梗塞等、心血管系の病気による死亡率が低下することが多くの研究により明らかになっています。

心臓リハビリテーションの効果

1)運動能力・体力の向上により、日常生活で症状が出にくくなる
2)筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
3)心臓の機能が良化する
4)血管が広がりやすくなり、からだ全体の血液循環が改善する
5)動脈硬化の進展が抑制され、既に形成されているプラークが縮小する
6)血管が広がることにより、高血圧が改善する
7)インスリンの効果が出やすくなり、糖尿病が改善する
8)自律神経が安定して不整脈の予防になる
9)運動を行うことにより、仕事や家庭生活、社会生活の満足度が高くなる
10)心臓病患者さんに多くみられる精神的不安定(うつ状態)を改善する

慢性心不全患者さんにおける心臓リハビリテーション

慢性心不全患者さんにおける運動療法の臨床的効果は以前から認識されていましたが、比較的最近、生理学的機序や安全性、QOLや心不全入院の予防、さらには医療経済的効果についても明らかになってきました。

運動能力(最高酸素摂取量)≠心臓の強さ(収縮力)
運動能力(最高酸素摂取量)=骨格筋の筋力や筋肉量

筋力や筋肉量が低下する原因としては、慢性心不全に伴う血流量や栄養の低下、全身の慢性的な炎症等が関係しますが、それに加えて過剰な安静も挙げられます。

心不全症状として労作時に息切れ等がみられるのは、心臓の収縮力低下が直接の原因ではなく、骨格筋の筋力や筋肉量低下により、運動の結果生じる疲労物質が筋肉内に蓄積しやすくなり、それを神経が感知するためであることが分かってきました。結果的に、息切れ等の心不全症状によってADL(日常生活動作)やQOL等の低下をきたしてしまいます。

心不全の患者さんの場合、運動の強さは最大能力の40〜50%を目標とし、運動中の心拍数(トレーニング心拍数)が指標として用いられます。トレーニング心拍数は、運動負荷試験の結果に基づいて決定されますが、最適なトレーニング心拍数は個人差がありますので、必ず医師や理学療法師の指示を確認の上で行います。

運動処方とは

運動処方の内容としては、心肺運動負荷試験によって得られたデータをもとに、運動の種類、強さ、時間、頻度が決定されます。運動は強すぎても弱すぎても良好な効果はみられないため、心機能や運動機能に合った運動処方を守って実施することが大切です。

慢性心不全の場合の運動療法は、歩行(早足歩き)、自転車こぎ、体操、軽い筋肉トレーニング等が推奨されています。
心不全の増悪の予防や心不全症状の改善のためには、継続的に運動療法を行うことが大切です。

*心臓リハビリテーションは各都道府県で認定を受けた医療機関で受けることができます。

心臓リハビリテーションとは

運動療法を中心とした、生活習慣改善の総合的なプログラムです。心筋梗塞や狭心症、心臓手術後はもとより、大動脈解離や閉塞性動脈硬化症、さらには最近増えている慢性心不全の患者さんの生活の質(QOL)や生命予後をも改善させることが知られています。 例えば、心筋梗塞後に心臓リハビリテーションを実施すると、実施しなかった場合と比較して、心臓や脳梗塞等、心血管系の病気による死亡率が低下することが多くの研究により明らかになっています。

心臓リハビリテーションの効果は

QOLを高めるだけでなく、生命予後を改善します。

1)運動能力・体力の向上により、日常生活で症状が出にくくなる
2)筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る
3)心臓の機能が良化する
4)血管が広がりやすくなり、からだ全体の血液循環が改善する
5)動脈硬化の進展が抑制され、既に形成されているプラークが縮小する
6)血管が広がることにより、高血圧が改善する
7)インスリンの効果が出やすくなり、糖尿病が改善する
8)自律神経が安定して不整脈の予防になる
9)運動を行うことにより、仕事や家庭生活、社会生活の満足度が高くなる
10)心臓病患者さんに多くみられる精神的不安定(うつ状態)を改善する

慢性心不全患者さんにおける心臓リハビリテーション

慢性心不全患者さんにおける運動療法の臨床的効果は以前から認識されていましたが、比較的最近、生理学的機序や安全性、QOLや心不全入院の予防、さらには医療経済的効果についても明らかになってきました。

運動能力(最高酸素摂取量)≠心臓の強さ(収縮力)
運動能力(最高酸素摂取量)=骨格筋の筋力や筋肉量

筋力や筋肉量が低下する原因としては、慢性心不全に伴う血流量や栄養の低下、全身の慢性的な炎症等が関係しますが、それに加えて過剰な安静も挙げられます。

心不全症状として労作時に息切れ等がみられるのは、心臓の収縮力低下が直接の原因ではなく、骨格筋の筋力や筋肉量低下により、運動の結果生じる疲労物質が筋肉内に蓄積しやすくなり、それを神経が感知するためであることが分かってきました。結果的に、息切れ等の心不全症状によってADL(日常生活動作)やQOL等の低下をきたしてしまいます。

心不全の患者さんの場合、運動の強さは最大能力の40〜50%を目標とし、運動中の心拍数(トレーニング心拍数)が指標として用いられます。トレーニング心拍数は、運動負荷試験の結果に基づいて決定されますが、最適なトレーニング心拍数は個人差がありますので、必ず医師や理学療法師の指示を確認の上で行います。

運動処方とは

運動処方の内容としては、心肺運動負荷試験によって得られたデータをもとに、運動の種類、強さ、時間、頻度が決定されます。運動は強すぎても弱すぎても良好な効果はみられないため、心機能や運動機能に合った運動処方を守って実施することが大切です。

慢性心不全の場合の運動療法は、歩行(早足歩き)、自転車こぎ、体操、軽い筋肉トレーニング等が推奨されています。
心不全の増悪の予防や心不全症状の改善のためには、継続的に運動療法を行うことが大切です。

*心臓リハビリテーションは各都道府県で認定を受けた医療機関で受けることができます。

 
  • 薬物療法について
  • 薬物療法と非薬物療法の重要性について

 

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