心不全について

心不全とは?

「心不全」とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。心臓のポンプ機能が低下し、肺や全身に必要な量の血液を送り出せなくなるため、他の臓器に異常が起きたり、心臓が正常に働かなくなったりするといった現象が起こります。心臓病以外にも、様々な病気によって心不全の状態が引き起こされることがあります。

心不全になるとからだはどうなる?

十分に血液(酸素)を送り出せないので…
  • からだに必要な酸素が足りなくなり、息切れがしたり疲れやすくなったりします。
  • 細い血管に血がいきわたらなくなるので、手足の先が冷たく、肌の色が悪くなります。
血液をうまくからだ中にまわせなくなるので…
  • 血液がスムーズに流れないので、臓器に水分がたまりやすくなります。
  • 特に足の甲やすねのあたりがむくみます。
  • 肺に血がたまる(肺うっ血)と水分が肺にしみだし、さらに進むと酸欠状態になるので、安静にしていても呼吸が困難になります。

心不全になるとからだはどうなる?

心不全の種類(1)

右心不全か?左心不全か?

心臓には4つの「部屋」があります。その4つのうち、左側の部屋の機能が悪くなったものを「左心不全」、右側の部屋の機能が悪くなったものを「右心不全」といい、それぞれであらわれる症状が違います。両方の部屋の機能が悪くなる「両心不全」になることもあります。

心不全になるとからだはどうなる?

急性か?慢性か?
急に心不全症状が出てきたものは「急性心不全」(時間〜日単位) 、
慢性的に心不全症状がある場合は「慢性心不全」(月〜年単位)、
慢性心不全から急に悪くなったものは「慢性心不全の急性増悪(ぞうあく)」といいます。

心不全の種類(2)重症度による区分

NYHA心機能分類

心不全の重症度をあらわすものとしてよく使われるのが「NYHA(ニューヨーク心臓協会)心機能分類」です。日常の生活動作(労作)で、症状(呼吸困難、疲労感、動悸、胸の痛み等)が出るかどうかでクラス分けされています。

軽度 クラスI 日常の労作で症状は出ない。心不全であることを自覚していない人もいる。
クラスII 階段や坂道を登る等、比較的強い労作では症状が出る。
中等度 クラスIII 新聞を取りに行く等の簡単な労作でも症状が出ることがある。
重度 クラスIV 動くだけで症状が出る。安静にしていても心不全や狭心症様の症状があり、動くとさらに悪化する。
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